Ｉさんとの家づくりで一番印象的だったのが「住宅展示場を見に行っても“凄い” と感じなくなりました。だって、自宅がモデルハウスのようだから！」という奥さんの言葉。細部にまでこだわり抜いた家づくりを信条とする私にとっては最大の褒め言葉。そんなＩさんの家の計画地は「北側道路の変形敷地」。私の初見での感想は「プラン次第で全く完成形が変わる土地だな…」という素材型の敷地。東から南にかけて里道を挟んで段上に住宅が建ち並び、西側にも隣家がビッチリ建て込む。
全部の視線を切るのは難しく、中途半端に外に開くプランは合わないと判断。
「上方に“抜け” を作る大きな吹抜け」「里道からの視線を切るための中庭」は必須。加えて生活感をなるだけ薄めたいというＩさんのご希望に加えて、家のどこに居ても存在を感じるワンルーム設計、玄関とダイニングの間に一直線に配した水まわり回遊動線を取り込み、デザインだけでなく「まるでモデルハウス」と感じる快適生活のためのアイデアを満載して大満足の家が完成しました。